INTERVIEW
お客様インタビュー
株式会社新来島どっく
本社・大西工場 艤装工作部
福谷 政広 様
ラヴォックスの修理技術が実現する、
コストとリードタイムの大幅削減
INTERVIEW
株式会社新来島どっく
本社・大西工場 艤装工作部
福谷 政広 様
ラヴォックスの修理技術が実現する、
コストとリードタイムの大幅削減
艤装工作部は、船装課、機装課、塗装課など、様々な部署で構成されています。私はその中で、管工課に所属し、船内のパイプ製造監督を担当しています。これは造船工程において極めて重要な段階であり、船を動かすための基盤を作る工程です。パイプは船内を縦横無尽に巡り、ケミカルタンカーや自動車運搬船といった船にとって血管とも言える重要なパーツです。一つ一つのパーツは、船の図面に合わせて輪切りや反転させた状態で製造を進めています。管工課は約80名が在籍しており、協力会社の方々とも連携しながら、作業の進捗管理や品質管理を行っています。私たちの業務は、定められたマニュアル通りに製造し、後工程へ高品質な製品をタイムリーに供給することが当然とされています。これが滞ると全体の工程に大きな遅れが生じるため、部下にもその重要性を常に伝えています。
現在の部署での監督業務は約4年間になりますが、その前は生産推進部門で現場の改善活動に携わっていました。また、それ以前の28年間は設計部門に携わってきた経験も持っており、図面で描いたものが実際に目の前で形になることへの深い達成感を理解しています。こうした背景から、現場では「1分1秒でも効率的に進められるよう工夫し、柔軟に対応する」ことに最もやりがいを感じています。
ご依頼している修理品は、製造ラインの中の設備の一部ではありますが、基本的にはパーツ系の方が多いです。設備の構成品のうち、単体で取り外しが可能な基板修理をお願いしています。

主にメーカーでの修理対応をお願いしていました。しかし、10年以上も前の設備の基板が故障した場合は、メーカーでの修理対応が終了していることも多々ありました。その際は、商社を通して中古の代替品を探してもらうという対応もとっていました。
もし、代替品が見つからず、メーカー修理も対応不可となると、設備全体の更新を余儀なくされます。その場合、配線から全てをやり直さなければならず、時間もコストも大幅にかかってしまうのが大きな課題でした。またそれに加えて、故障箇所の特定に時間がかかること、メーカーや商社経由で対応を依頼しても、原因究明に時間がかかり、復旧までに半年近くを要してしまうケースもありました。その間は製造ラインが完全に止まってしまうか、代替の手段で凌ぐ必要があり、生産工程に大きな影響を与えていました。
2023年に開催されたバリシップという展示会で初めて知りました。私自身が設計部門にいた頃は、基板修理の必要性に直面する機会が少なかったため、視野に入ることはありませんでした。しかし、現在の部署の課題を抱える中で、展示会でラヴォックスと出会い、修理が可能であると知って非常に興味を持ちました。

正直なところ、修理可能と聞いてはいましたが、「本当に古い基板が直るのだろうか」と半信半疑の部分もありました。しかし、実際に依頼してみて驚いたのは、修理のスピードです。社内での見積もり確認にはどうしても時間がかかってしまいましたが、ラヴォックスに基板をお預けした後の修理期間は非常に迅速で、大変助かりました。
非常にスピーディに復旧対応が図れることが最大のメリットだと感じます。従来の代替品調達や更新となると、部品を含めて半年以上かかる場合もありましたが、ラヴォックスの修理サービスを利用することで、復旧リードタイムの短縮とコストの大幅な削減を実現できています。
やはり、一番はじめに依頼した事例が最も印象に残っています。前述の通り、半信半疑だった中で、実際に基板が復旧し、設備が動き出した時の驚きと安堵感は忘れられません。これがきっかけとなり、ラヴォックスへの信頼が確立されました。
営業担当者は、「できません」とは決して言わず、「なんとかします」という前向きな対応をしてくださるのが非常に心強いです。また、基板の梱包作業は慣れていないため煩わしい作業なのですが、その点も汲み取ってくださり、依頼品が溜まったタイミングで、フットワーク軽く引き取りに来てくださるなど、細やかな気配りや対応の柔軟性は、現場にとって本当に助けになります。
現在、修理の頼は本社・大西工場の管工課のみに限定されていますが、今後は他の工場への展開も視野に入れたいと考えています。新来島どっくグループとして国内に複数の工場がありますので、グループ全体で設備の安定稼働に役立てられると期待しています。

まずは、対応可能な基板の種類拡大を期待しています。特に、Panasonic製の初期型のモーターや、それに付随するアンペア測定などの電気系統の基板についても修理対応を拡大していただけると、現場の設備維持に大きく貢献すると考えます。
今後の課題として、基板修理だけでなく、機械本体や、オープンギヤなどといったハード系の修理についても、ラヴォックスにご相談できる体制を構築したいと考えています。現状、電気・電子系の基板が主ですが、ハード系の修理にも対応可能であれば、設備保全のパートナーとして、より包括的なサポートをお願いしたいです。
どういうものが修理できるのか、ラヴォックスの豊富な対応実績と技術力を具体的に伝えた上で、何よりも「迅速な対応と、諦めない姿勢」が、生産を担う企業にとってどれほど重要かを強調し、おすすめしたいと思います。